日本中医会について

日本中医会・会長あいさつ

瀬戸郁保

2019年9月中医中薬専攻科卒業
2022年9月医学気功整体専科卒業

瀬戸郁保|国際中医薬膳師・登録販売者・薬戸金堂・源保堂鍼灸院

熱い思いを胸に

 2022年10月、これまでの日本中医会を新しく再構築するため、植松理事長の推挙を受けまして、わたくしめが日本中医会の会長に就任することになりました。

 会長に就任するにあたり、学校に遺されているかつての同窓会である北京中医会の資料を拝見させていただきましたが、そこには多くの先人・先賢による熱心な活動がありました。まだまだ薬膳や中医学という言葉すら知られていない当時の時代にありながら、これから中医学を日本に根付かせていこうという熱い思いがつまっておりました。それから現在に至り、“薬膳”という言葉は馴染みのあるものとなり、“中医学”という言葉も一般の方に知られるようになりましたが、これは、まさしく旧・北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)や旧・北京中医会(現・日本中医会)による長年の地道な活動の賜物であると思います。この資料を見ている私の心にもその灯がともり、とても胸が熱くなってきました。

 若輩者の私がどこまで諸先輩方の思いを再興できるのか、そしてさらなる発展ができるのか、はなはだ不安もよぎりますが、そう遠くはない先にある日本中医会が発展した姿を思い描き、それを奮起に変えていこうと思います。
 
 日本中医学院(旧・北京中医薬大学日本校)は、これまでたくさんの卒業生を輩出してまいりました。
 各先生方は、薬膳教室を主宰したり、医師や、薬局・薬店などではたらく医療関係者も多く、日本全国で中医学の普及と発展に貢献され、そして活躍されています。
 皆様方の力を結集し、相互に理解を深めることで、より大きな力となって助け合うことができると思います。

 日本中医学院の校友会・学友会として発足した日本中医会は、以下のような目的をもっていると思います。

  • 正しく、そして本物志向の中医学を育むこと
  • 未病先防・養生という中医学の思想を実践していくこと
  • 会員相互の中医学の理解と学習を進めていくこと
  • 多くの一般の方々に中医学を普及し、その恩恵にあずかれるようにしていくこと
  • 会員相互の親睦を図り、会員個々の発展に寄与すること

 
 今後も日本中医学院の校友の皆様が参加したいと思えるような活動を行い、地域あるいは職域活動の中でお互いが協力し合い、思いやりを持って日本中医会らしいより良い校友会をつくっていきたいと思います。
 日本中医会は、これからたくさんの魅力ある講座を開き、情報も積極的に発展していく所存でございます。日本中医会は皆様に門戸が開かれた、皆様で作る会であります。“こんな講座があったらいいな”とか、“私に講座をやらせてください”といった積極的なご意見も振るって寄せてください。ご支援ご協力の程どうぞ宜しくお願い申し上げます。