第2回『実践する食養生のススメ』の講義補足
方剤・生薬の補足
今回の講座では、方剤(漢方薬)の名前が出てきてハードルが高くなったと思った方もいるかもしれませんが、劉先生の趣旨は、中医学を学ぶ方には方剤に慣れてほしいということはもちろんのこと、実は方剤に使われている生薬は、よくよく見てみると一般的に使われる食品や食材になるものが多いということを知ってほしいというところにあります。そこで、今回出てきた方剤の組成などをご紹介してまいります。
参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)
《和剤局方》
人参1.5-3;山薬1.2-4;白朮1.5-4;茯苓1.5-4;薏苡仁0.8-8;扁豆1-4;蓮肉0.8-4;桔梗0.8-2.5;縮砂0.8-2;甘草0.8-2
参苓白朮散の組成の中にある「山薬」は山芋、「薏苡仁」はハトムギ、「扁豆」は白インゲン豆、「蓮肉」は蓮の実、「縮砂」はカルダモンと似た香りのもので、火鍋にもよく入っているものとなりますので、参苓白朮散の組成の多くは食品で代用することができます。
馬歯莧(ばしけん)
馬歯莧は別名スベリヒユともいい、また、「馬肥やし」とも言われますが、これは、“馬が食べると元気になる”ということからこの俗称が付けられました。日本でも各地で見受けられますが、現在はあまり食べるものとして使われませんが、中国では野菜として食べられており、五行草、長寿草と呼ばれたりします。
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